アウシュヴィッツ生存者による感動作『世界でいちばん幸せな男』 世界の各紙誌が絶賛する話題書ついに日本上陸! この作品はとても大きな問題をわれわれに突きつけているような気がしてならない。――金原瑞人さん「訳者あとがき」より

幸せは選ぶことができる。選ぶかどうかは自分次第だ──

株式会社河出書房新社(東京都渋谷区/代表取締役社長小野寺優)はエディ・ジェイク著『世界でいちばん幸せな男 101歳、アウシュヴィッツ生存者が語る美しい人生の見つけ方』(金原瑞人訳)を2021年7月26日に刊行いたしました。
祖国を愛する善良な市民が、ユダヤ人であるという理由だけで住み慣れた家、街を追われ、愛する家族や友人の命が奪われたナチス支配下のドイツ。逮捕、収容と逃亡を繰り返しながら、遂に移送されたアウシュヴィッツ強制収容所での過酷で凄惨な日々。
想像を絶する絶望と苦しみを経てもなお、なぜエディは「私は世界でいちばん幸せな男だ」と語り、その後の美しく幸せな人生を手に入れることができたのか。
全ての人に“希望”をもたらす、世界が感動した1冊。

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世界27カ国で出版決定、ニューヨークタイムズ他各紙誌絶賛の話題書がついに日本上陸!

  • わたしはヒトラーさえも憎まない──

本書は、今年101歳となった著者によって記された、ナチスによる迫害の克明な記録、アウシュヴィッツ収容所からの生還体験記であり、その後の半生記です。その筆舌に尽くしがたい体験を基調としながらも、語り口は優しく、シンプルで、誰しもが心を打たれるメッセージに満ち溢れています。

  • 人生は美しいものにしようと思えば、美しいものになる。幸せはあなたの手のなかにある──

家族を殺され、人道を外れた凄惨な仕打ちを受けながらも、人間としての尊厳を失わず、「自分は世界一幸せだ」と言える著者の人柄、ポジティブな言葉から、現代に生きる私たちが本当に必要としている幸せ、豊かさの本質にふれることのできる一冊。

  • TEDx発、世界中が感動する「ホロコースト×人生讃歌」

エディは2019年5月にTEDx Sydneyへ登壇し、講演「ホロコースト生存者の幸せになるための青写真」(“A Holocaust survivor’s blueprint for happiness”)を行いました。会場では5,000人以上が聴講、オンライン配信ではTEDx約80万人、YouTube約68万人、累計148万人が視聴する一躍人気コンテンツとなりました(2021年7月現在)。
講演後、聴講者からは「11分のあなたの話で、わたしの人生が変わりました」、「(エディは)これまで出会った中で、最も感動的で、最も謙虚な人です」といった声が世界中から寄せられ、大きな話題となりました。
著者エディの世界平和と人間性回復への願い、メッセージが込められた本書は、現在、世界27ヶ国で翻訳出版が決定しています(刊行済言語圏:オーストラリア、イギリス、アメリカ、フランス、オランダ、ポルトガル、ドイツ)。

  • エディの足どり

生地ライプツィヒからベルギー、フランス南西部を経て、ポーランド南部アウシュヴィッツまで。終戦までのエディの足どりは広域にわたります。
ナチスの手をかいくぐりながら2ヶ月半を要したダンケルクからリヨンまでの徒歩移動、飢えと寒さから移送された内40%が命を落としたアウシュヴィッツへの貨車移動、終戦間近の「死の行進」。エディは幾度となく生死の境をくぐり抜けました。

【本書のもくじ】
本書に登場する人びと
エディをめぐる地図
プロローグ

第1章 お金より大切なものはたくさんある。

(誕生~18歳、偽名を用いて機械技師学を主席修了、精密工学組合加入)
第2章 弱さは憎しみに支配されることがある。

(ライプツィヒ帰郷時、大規模なユダヤ人迫害に遭遇。ナチスに連行される)
第3章 今日を生きのびれば明日はくる。一歩ずつ進むこと。(ブーヘンヴァルト強制収容所での生活と解放)
第4章 やさしさはどこにでもみつけられる、見知らぬ人からもらうこともある。

(ベルギーへの逃亡と逮捕、南仏の収容所)
第5章 母親を抱きしめよう。(アウシュヴィッツへの移送時に脱走、家族との隠れ家生活と、再度の逮捕)
第6章 ひとりの親友が、わたしの世界のすべて。(アウシュヴィッツ強制収容所での過酷な生活)
第7章 教育は身を助ける。(アウシュヴィッツでの労働、妹との再会)
第8章 モラルを失えば、自分を失う(アウシュヴィッツでの暴力と虐待、逃亡計画)
第9章 人間の体は最高の機械。(アウシュヴィッツの食料、医療)
第10章 命あるところに、希望はある。(ソ連侵攻による収容者の退却「死の行進」中の逃亡、終戦)
第11章 世界ではつねに奇跡が起きている。たとえ暗くみえるときでも。

(闘病生活からの生還、ブリュッセルへ、友人、妹との再会)
第12章 愛は最良の癒し。(ブリュッセルでの新たな生活、結婚と長男の誕生)
第13章 わたしたちは大きな社会の一部であり、すべての人が自由で安全に生きられるように尽力すべきだ。

(オーストラリアへの移住、自活から経済的成功まで)
第14章 分かち合えば悲しみは半分に、喜びは倍になる。

(息子たちが収容所体験を知る。自身の体験を語る講演活動を始める)
第15章 分かちあうべきは苦しみではない。希望だ。

(オーストラリア政府より勲章授与、TEDxでの講演、配信)

エピローグ
謝辞
訳者あとがき

 

書名:世界でいちばん幸せな男 101歳、アウシュヴィッツ生存者が語る美しい人生の見つけ方

著者:エディ・ジェイク 訳者:金原瑞人
定価:本体1,420円(税別)
判型/仕様:46判/並製 頁数:208頁
発売日:2021年7月26日
ISBN:978-4-309-20832-9