受験生の皆様へ! 自習時間の1時間をこの本にあててください!【週3バイトしながら東大に合格した著者が実践した53の方法を公開します】書籍『人生を切りひらく 最高の自宅勉強法』

年収300万円台の家庭で、週3バイトしながら東大に合格! 短期間で偏差値を約20も上げた著者“布施川天馬”の「実際に効果がある勉強法」といえる、20の鉄則と28の極意、5つのルールの53の方法を紹介。『人生を切りひらく 最高の自宅勉強法』主婦と生活社より刊行します。

●「問題を解くこと」が勉強ではない
努力とは、自分の長所や弱点について、それぞれ伸ばしたり、なくしたりするために適切な行動をとることをいいます。長所を伸ばすために、もしくは弱点をなくすためではない行動は、努力ではなく、ただの時間の無駄です。要するに、目的によって方法を変えていかないと、無駄な努力に終わってしまうかもしれないのです。
これは、勉強でも同じことをいうことができます。勉強とは、やみくもにノートを開いて何やら書きつければいいというものではありません。どんな目的で何をしたいのか。これらをしっかりと意識したうえで、そのために適切な方法をとって、ようやく勉強しているといえるのです。
この本では、僕が東大に合格するまでに考えて実践した自宅勉強法をみなさんにご紹介します。ずばり20の鉄則と28の極意、そして布施川式5つのルールをあわせた53の方法です。もともとは偏差値50~60ちょっとだった僕が、偏差値70~80になることができた「実際に効果がある勉強法」ばかりですから必読です。勉強は難しいことと思われるかもしれませんが、実はうまくかいつまんでいけば、意外なほど楽をしながら切り抜けることができます。これから紹介していく「最低限の努力」の方法を活用して、最高の自宅勉強法で最高の結果を出せるようになりましょう!

●鉄則●能動的な自宅勉強は、受験だけでなく人生にも役立つ
・自分のわからないことは「自習」でしか身につかない!

みなさんは勉強が好きですか?「うん、大好きさ!」という方は、すでに自宅勉強の方法をある程度身につけているでしょうから、きっとこの本を読んでいる方の多くはあまり勉強が好きではないのかと思います。
僕も大学生ですからまだまだ遊びたい気持ちがたくさんあります。勉強よりも、ゲームやマンガなどの娯楽のほうが楽しいこともわかっています。しかしそれを踏まえたうえで、それでも「自分から進んで勉強することは大切なんだ」ということをお伝えしたいと思います。
「自習」というと、どうしても机の上でノートを広げてするものというイメージがあるかもしれません。なんなら、自習なんて大人になったらやらないよ! と思う人すらもいるでしょう。ですが、それは真逆です。むしろ社会に出てからこそ、「自習力」が試される本番になるのです
その理由はふたつあります。ひとつ目は「大人になると、わからないことを教えてもらえなくなる」ということ。ふたつ目は「わからないことがあると、自分がどんどん損をしてしまう」ということです。
大人になると、だいたいのことは「当然わかっているよね」という扱いで進められてしまいます。高校の教科書に載っている知識はもちろんのこと、税金や保険、さらには食事や冠婚葬祭のマナーなど、どんなことにも当てはまるのです。
たとえば、みなさんが、初めてフランス料理を食べに行くとなったとき、「フレンチのマナーってどうなってるの?」と誰に尋ねるでしょうか? だいたいの人は、いちばん身近な大人、つまり両親を頼りにすることが多いはず。そのとき「大人なんだから当然知っているよね」と思ったのではありませんか?
しかし、大人たちからしてみれば、正直うろ覚えだったりします。僕も、フランス料理のマナーを尋ねられたら「あれ? 食器は外側から使うんだっけ、それとも内側からだっけ」と、どぎまぎしてしまいます。
子どものうちは、「これってどうするの?」と気軽に大人に尋ねられます。近くに質問できる大人がいるからです。しかし、ある程度大人になると、そうもいきません。人に尋ねてばかりだと格好がつきませんし、そもそも質問に答えてくれる大人もどんどん減っていきます。そうしてなかなか人に尋ねることができなくなってしまい、わからないことを教えてもらう機会がぐんと減ってしまいます。
何も知識がないまま、フレンチを食べに行ったらどうでしょう。きっと入り口ではドレスコードを注意され、食器の使い方がわからず、挙句の果てに落としたナイフを自分で拾い、恥をかくことになってしまいます。
レストランのマナー程度なら恥をかくだけで済みますが、税金や法律に無知だった場合は大変です。実際お金を失うことにつながりかねないからです。
「誰も教えてくれなかったから」──。そんなことで金銭的に損をするのは、もったいないですよね。損をしないためには、自分で勉強をして今から「自習力」を身につけなければならないのです。
今みなさんが学校で習っている勉強は、そのための第一歩。今は聞けば何でも教えてくれる人が近くにいますから、「三角関数なんてどこで使うの?」「古文なんて読めても意味ないじゃん」など、いろいろ思うことはあるでしょう。
もちろん、それらの勉強も役に立つ日はきっときます。ですが、それ以上に、日々の勉強で培った「自分の知らないこと、わからないことを自分の力で調べる経験」こそが、将来みなさんが大人になったときに役立つのです。
つまり、今みなさんがしている勉強の本質は、「自習」にあるということ。わからないことについて誰もタダでは教えてくれない社会において、自力で調べて知識を身につける術こそが、厳しい社会を生き抜くための唯一の方法です。
本書では、これから国語や数学などの勉強法を通して「どうすればわからないことに対抗できるのか」ということをお伝えします。

●鉄則● ノートの色はこれだけ。使い方のポイント
・多色の色を使ったノートは逆に見にくい

みなさんがノートを取るとき、ペンの色は何種類くらいを使い分けていますか? 3色以上使っているなら、ちょっと考え直したほうがいいかもしれません。僕は、基本的に赤、青、黒の3色のみを使うようにしています。これは、高校生のときから。そして、大学生となった今でもノートはこの3色のみで構成しています。
僕がメインで使うのは黒ペン重要なところは赤で、自分で気がついた注意点や、先生が雑談の中で言ったキーワードは青で書くようにしていました。こうすることで、シンプルながらも、あとから見返したときにどこが重要で覚えるべき単語なのかわかるようなノートを作ることができました。
もしかすると、それ以外にも緑やオレンジを使っている人がいるかもしれませんね。黄色の蛍光ペンを使って文字を囲んだり、罫線を引いたり……という人もいるでしょう。しかし、ちょっと待ってください。パッと見て、そのノート、いろんな色が使われすぎて目にうるさくありませんか? いろんな色が目立つと一見丁寧なノートに見えますが、それが有効に活用できるかといったら決してそうではないのです。
何種類ものペンを同じページに使うと、何色が何の意味を持つのかわかりづらくなってきます。何より、色を使い分けるためにペンを持ち替えるのが単純に手間。もちろんノートを丁寧に、かわいく取ることがモチベーションにつながるのなら問題ないのですが、そうではないなら多数の色はあまり必要ではありません。

 

『人生を切りひらく 最高の自宅勉強法』
著者:布施川天馬
ISBN:978-4-391-15741-3
定価:1,500円(本体1,364円+税10%)
発売日:2022年7月19日(火)
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