「連合赤軍事件とは何だったのか」を若き著者が見つめなおす、第20回開高健ノンフィクション賞受賞作『虚ろな革命家たち――連合赤軍 森恒夫の足跡をたどって』、11月25日(金)、集英社より発売!

山岳ベース事件、あさま山荘事件から50年の2022年。連合赤軍リーダー森恒夫の足跡を丁寧に追い、第20回開高健ノンフィクション賞を史上最年少で受賞した佐賀旭さんの受賞作『虚ろな革命家たち――連合赤軍 森恒夫の足跡(そくせき)をたどって』が、11月25日(金)に集英社より発売されました。

大学院で学生運動について研究していた著者は、ある手紙に出合う。父から子への想いが綴られたその手紙は、12人の同志を殺害した連合赤軍リーダー森恒夫によるものだった。残酷な事件を起こした犯人像と、手紙から受ける印象が結びつかない筆者は、森恒夫の足跡を追い……。

なぜ森恒夫は日本に革命を起こそうとしたのか、なぜ同志を殺害したのか、そしてなぜ自ら命を絶ったのか……。

その答えを求め、森の高校時代の同級生、北朝鮮に渡った大学時代の後輩、「総括」を生き延びた連合赤軍の元メンバー、よど号ハイジャック事件実行犯の一人・若林盛亮らと対話する。

山岳ベース事件とあさま山荘事件から50年。当時の「彼ら」と同年代の若き著者が、「連合赤軍事件とは何だったのか」を求め、連合赤軍リーダー森恒夫の足跡をたどる。

【開高健ノンフィクション賞選考委員、絶賛!】
◆「脱」というより、「没」政治化(a-political)が極限まで進んでしまった現代日本の若者にとって何を意味するのか。この困難な問題に「平成」生まれの30歳になったばかりのフリーランスライターが挑戦している点で出色である。――姜尚中氏(東京大学名誉教授)

◆この作品の良さは、読む者に答えを示したことではなく、さらなる問いを投げかけたことだろう。――田中優子氏(法政大学名誉教授)

◆すべてを政治化することの危険性、不安と恐怖から湧き上がる防衛意識など、現代においても重要な問題を提示しているのだ。――藤沢周氏(芥川賞作家)

◆時代の「感触」は、このようにして人から人へと受け継がれていくのだろうか。ノンフィクションによる「経験の伝承」という視点からも素晴らしい作品と言えよう。――茂木健一郎氏(脳科学者)

◆今年30歳になる筆者が同世代の若者に対して、なぜ政治的なイシューを共有できないのかと向ける切実な問いかけだ。――森達也氏(映画監督・作家)  (選評より・五十音順)

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書名:『虚ろな革命家たち――連合赤軍 森恒夫の足跡をたどって』
著者名:佐賀旭
定価:2,200円(10%税込)
発売日:2022年11月25日(金)
判型:四六判ハードカバー 272ページ
ISBN:978-4-08-781729-4
集英社刊
http://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-781729-4