歴史ある建物と店主のストーリーを味わう。古民家をテーマにした初の京都カフェ案内書『京都 古民家カフェ日和』 2021年4月16日(金)発売『京都 古民家カフェ日和』
■古民家をテーマにした初の京都カフェ案内書が発売
幾年の時を感じさせる木の風合いや職人の凝った意匠。古民家の美しい空間を存分に楽しめるカフェは、本能的な懐かしさと安らぎを与えてくれる空間です。そんな古民家カフェの魅力をたっぷり紹介した書籍『東京 古民家カフェ日和』(2019年)が好評を博し、このたび京都版となる『京都 古民家カフェ日和』を刊行いたしました。
本書は、築50年以上の建物を転用・再生した京都のカフェを取り上げた案内書として、京都にある古民家カフェのこの20年を俯瞰する決定版です。建物のかつての姿は、京町家、お茶屋さん、銭湯、旅館など。築250年にもなる茅葺屋根の家から昭和住宅まで、古都の路地で歳⽉を重ねてきた43軒の物語を紹介します。
■古民家の魅力となるストーリーを紡ぐ
いわゆる観光名所をまわるのも楽しみのひとつですが、京都の裏路地にたたずむ生活空間の中に、ただ「居る」という贅沢な時間を過ごせるのが古民家カフェの魅力です。本書では、幾多の人の手が入り、京都という街を見守り続けた建物と店主との出会い、お店のコンセプトなどを、著者の川口葉子さんが丁寧に取材。こだわりの珈琲やスイーツの魅力だけでなく、古民家と店主の物語を味わえる1冊です。
■ひそやかにお茶の香気たゆたう築百年を超えた古民家「aotake」
七条河原町、平安から鎌倉にかけて多くの仏師が居住した「七条仏所跡」の程近くにあるのは、大正元年に借家として建てられた古民家カフェ「aotake」です。店主の田中さんは、20年もの間、空き家となっていたこの家に出会い、歴史ある木造建築の保存と再生を願う大家さんの理解のもとで自ら全面改修をおこないました。和紙で隠れていた土壁を補修し、古い町家の解体工事現場へ幅の狭い床板を譲り受けに行ったという洗練された室内に、銘柄を厳選したお茶の香りが広がります。
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<著者プロフィール>
川口葉子(かわぐち ようこ)
ライター、喫茶写真家。全国2,000軒以上のカフェや喫茶店を訪れてきた経験をもとに、多様なメディアでその魅力を発信し続けている。著書に『東京 古民家カフェ日和』(世界文化社)、『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』(祥伝社)、『東京の喫茶店』(実業之日本社)他多数。
<目次>
第1章 お茶の香りを聞く
第2章 暮らしの記憶
第3章 旅人の記憶
第4章 コーヒーの時間
第5章 甘い歳時記
第6章 出会いと再発見の場所